【終了】歴メシレストラン爆誕。古代ローマ、古代エジプト、13世紀アラブ、19世紀オーストリア歴史料理の再現レストランが銀座に登場

当コースの予約について
〇時間帯:毎週月曜日(18:00~20:00)土曜日(15:00~20:00)
15:00〜18:00に予約のお電話承ります。日曜日は定休日です。

開催期間:2023年4月1日~9月30日の月曜日と土曜日

ダイニングバー銀座 日々輝(住所:東京都中央区銀座8‐2‐8 高坂ビル1階)では古代レストランをオープンし、古代オリエント&ヨーロッパ料理メニューコースをご提供(2023年4月1日~9月30日)します。古代ローマ、古代エジプト、13世紀アラブ、19世紀オーストリアの再現料理が銀座で食べられます。


【当コースの予約について】
〇時間帯:毎週月曜日(18:00~20:00)土曜日(15:00~20:00)
15:00〜18:00に予約のお電話承ります。日曜日は定休日です。

〇予約方法:

1.お電話(来店日の前日まで)ダイニングバー日々輝
→ ☎ 03-3571-8910  ☎

*現状、電話のみとなります。お手数ですが、ご了承ください。
予約状況 06月27日(火)6時現在

7月から9月は↓をご確認ください。
歴メシ「古代ローマ」レストラン

●コース概要

4~6月のメニュー
コース(予約制) 4品:「税込4,000円(3,637円+消費税)

【4~6月メニュー】
1.卵とパンスープ(19世紀オーストリア)
2.マリ・マクル・サハイジ(13世紀アラブ世界)
3.牛肉のロースト&ボイル(古代エジプト)
4.オリューザ(古代マケドニア→古代ローマ)

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●「音食紀行」によるプロデュースでお出しする当コースは、古代ローマ時代に遺されたレシピ集『アピキウスの料理帖』や13世紀アラビア語『キターブ・アッ=タビーハ(料理の書)』、そして19世紀オーストリア料理書『ウィーンの料理』(初版1787年)をもとに再現したもの。そして、古代エジプトは当時の調理法に基づいて再構築しています。現代人風に若干のアレンジを加えていますが、料理を通じてタイムスリップ体験を感じられるはずです。

①卵とパンスープ(19世紀オーストリア)

ベートーヴェンの好物の一つがスープでした。ほとんどの会食の献立表の第1の料理にスープが置かれています。そんなスープの中でも、生卵を割り溶いたパンスープが特に好んでいました。ベートーヴェン自身は、どろどろとなったかゆ状の「パンのスープ」に、自分自身で生卵を割り入れてかき混ぜたもの」を毎週木曜日に食べるのを楽しみにしていたそうです。
また、卵に対して異様な執着を示し、 自分で割っては新鮮さをチェックしていたという話が有名です。テーブルに見栄えのいい卵が10個程度お皿に盛られていて、ベートーヴェンは卵を割ってからその卵の鮮度を確かめるために、入念に匂いを嗅いだそうです。浸したパンを加えた濃厚なスープに卵を加えることにより、パンの酸味を和らげてマイルドにする効果などもありました。
ベートーヴェンが卵を割り溶いているかのようなレシピが19世紀オーストリア料理書『ウィーンの料理』(初版1787年)に載っています。マエストロの気持ちになって味わいたい19世紀ウィーンの特徴あるスープを提供します。

②マリ・マクル・サハイジ(13世紀アラブ世界)

『東方見聞録』で有名なマルコ・ポーロ。彼ら一行は、往路も帰路もホルムズ(現在のイラン、ペルシア湾にある港湾都市)に立ち寄っています。そんなホルムズで、マルコ・ポーロは現地の人々が塩漬け魚と野菜を食している描写を記しています。
そして、13世紀のアラビア語の料理書で、その後何世紀にも渡って中世アラブ世界で流行した『キターブ・アッ=タビーハ Kitāb al-Ṭabīkh(料理の書)』には、塩漬け魚のレシピが載っています。このレシピにマルコ・ポーロが見た描写を加えます。レモンを輪切りにしてお皿に飾り、タマネギとネギを煮込んで揚げた魚の下にしきます。「健康に暮らすために」食したホルムズの人々が味わったマルコ・ポーロの観察が光る一品を提供します。

③牛肉のロースト&ボイル(古代エジプト)

古代エジプト人が何を味わっていたか。牛、羊、ヤギ、ガチョウなどがとりわけ上流階級の食卓に上がりました。特に牛は、神への生贄として祭壇に捧げられました。儀式が終わると、列席者には犠牲獣の肉を食べることが多かったようです。実際、古代エジプト第18王朝第5代目の女王ハトシェプスト(在位前1512ころ~前1490ころ)女王葬祭殿の内部壁画には牛を農耕に使っている場面が描かれており、人々は、牛を非常に貴重な労働力として見なしていて、特に雄牛は、食肉用だけでなく労働力としても利用されました。そんな古代エジプトで、最も人気があったのは牛肉でした。人々は食肉用に雄牛や子牛の群れを丹念に肥育していたのです。
当時の料理法は煮る、焼く、炙るなどです。ここでは、少し作る工程を増やし、焼いてから煮込んでみます。フライパンで焼いた牛肉を鍋で煮込むといういわば「ロースト&ボイル」です。弱火で全体を転がしながらじっくり焦げ目がつくくらい炙り焼き、その後ハーブとタマネギを入れた大鍋に牛肉をじっくり煮込んで完成です。
古代エジプトが誇る牛肉料理を宴会のお肉メニューとして提供します。

④オリューザ(古代マケドニア→古代ローマ)

アレクサンドロス大王の東方遠征は、料理についての新しい考えを広めるはずみになりました。新たな食材が東から西へ、西から東へともたらされ、東西の食の交流からギリシア、マケドニア、ペルシアの食事や料理法が出会うこととなりました。その一つがお米です。
東方遠征により、お米もヨーロッパ世界に知られるようになりました。実際のところ、米はギリシア語ではすでにオリュゾンという名前がありましたが、テオフラストス(前371~前287)の『植物誌』に言及される程度で、ほとんどのギリシア人にはまだ馴染みのないものだったのです。
米は最終的にラテン語のオリューザという名前で、ヨーロッパ世界に定着していきますが、民衆の間で一般的になるまでには長い時間がかかりました。ヘレニズム時代での伝来を経て、帝政ローマの富裕層の間では、米は主食としてではなく薬用として珍重されていました。そんなオリューザを古代ローマのレシピ集『アピキウスの料理帖』から再現して提供します。きっかけの一つとなったアレクサドロスに捧げます。

a. 古代メソポタミアビールカクテル ニンカシ・シカル Ninkasi šikaru 𒁉
シュメール人たちが、女神ニンカシに捧げていたビールです。 ハーブとハチミツとワインを入れてビールを醸造していたとされています。市販のビールをベースに「ニンカシ風ビール」を味わいましょう。パナッシェやシャンディガフのような甘みを感じられる味わいです。

(1,200円+税)

b. ミンテ Μίνθη(古代ギリシア風ミントウォーター)
帝政ローマ期のギリシア人植物学者・薬学者であるディオスコリデスが著した『薬物誌』の中には、薬効のあるドリンクの記述があります。
「ミント(μίνθη ミンテ)の液汁を蜂蜜水と混ぜれば耳の痛みに効く(3巻34章)」
こちらをアレンジし、古代ギリシア風ミントウォーターことミンテを提供します。爽快感のあるドリンクです。(700円+税)*4月1日から値上げとなります。

c. メイリキオス μειλίχιος(古代ギリシア風ハチミツぶどうミルク)
メイリキオスは大神ゼウスの添え名の一つで、「蜜のような」という意味を持ちます。今回、古代ギリシアでよく飲まれていたぶどう酒と乳汁を、ぶどうジュースと牛乳にし、様々な料理や飲み物に使われたハチミツを加え、古代ギリシア風ノンアルコールカクテルとして提供します。甘みがとてもクセになるドリンクです。(700円+税)*4月1日から値上げとなります。

これ以外に現代ドリンク(ジョージアワイン、ウィスキーなど)も用意しています。


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